【経済】イズミが大分の食品スーパー「サンライフ」を買収

ショッピングセンター「ゆめタウン」を展開するイズミ(8273)は、

大分県の食品スーパー「サンライフ」を買収すると発表しました。

サンライフは上場企業ではありません。

イズミはサンライフの株式全て(100%)取得することにより、

完全子会社化されることになります。

完全子会社化するメリット

特定の企業を完全子会社化するメリットとしては、「リスク分散」、「経営の意思決定の迅速化」、「グループシナジーの向上」、「会社間の利益移動での節税」の4つがあります。

完全子会社とは? 意味や種類、手順から注意点まで – M&A・事業承継なら経営承継支援 (jms-support.jp)

リスク分散

1社会で複数事業を行っている場合、特定事業において問題や不祥事が生じると、会社全体のレピュテーションが下がり、他の事業もマイナスの影響を受けることになります。しかし、それぞれの事業を運営する完全子会社を管理する、あるいは複数事業を別々の完全子会社で運営する場合は、不祥事や業績不振を該当子会社のみに限定させることも出来るため、リスク分散のメリットがあります。仮に、特定事業の赤字が拡大して事業継続が困難になった場合、赤字事業を運営する子会社を切り離して売却する、あるいはその子会社のみを清算するなどの方法によって、他のグループ会社や事業への影響を少なくすることができます。

経営の意思決定の迅速化

会社運営に関する重要な決定は株主の合意によって決定する必要があります。そのため株主が複数存在している場合は、迅速な意思決定が出来ないと、事業機会を逃すことになります。完全子会社化の場合は、100%株式を取得しているため、親会社の意思決定のみで事業の方向性を決定し、迅速な事業運営を行うことができます。

グループシナジーの向上

完全子会社化の目的の1つとして、グループ内の経営資源をグループ外に流出せずにまとめるということがあります。子会社化、グループ化している場合でも、他の株主がいると少数株主にも配慮しながら経営するため、子会社が所有する経営資源をグループ内で100%活用できないことがあります。100%の株式を取得することにより、グループ内の必要な経営資源を100%活用できるため、グループ内の事業シナジーがさらに高まると期待できます。

会社間の利益移動での節税

会社は、欠損金(税務上の赤字)を一定期間にわたって繰り越すことができます。この税法規定を活用して、グループ企業間において節税できることがあります。

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